
3月29日(日)、春の暖かな日差しが降り注ぐ中、ハタケ部では待望の「醤油づくりワークショップ」を開催しました。
2月の土作りから始まった今シーズンの活動は、ついに「自分たちの手で調味料を生み出す」という新しいステージへと進みました。

私たちが普段、何気なく食卓で手にしている醤油。しかし、実際に一から仕込んでみると、そこには驚きと発見が詰まっていました。
「醤油は生き物」。そんな言葉を実感しながら、参加者の皆さんはペットボトルの中に麹や塩水を丁寧に仕込んでいきます。
完成したばかりの「醤油の素」はまだ若く、これから時間をかけてゆっくりと熟成していく相棒です。
自分の手で素材を詰め、名前を書き込んだペットボトルを抱える皆さんの表情は、どこか新しい家族を迎えたような温かさに満ちていました。

醤油づくりは仕込んだ今日が「始まり」です。
これから美味しい醤油に育て上げるために、特に大切な3つのポイントを改めてお伝えします。
撹拌(かくはん)の黄金リズム: 最初の1週間は、微生物たちに活力を与えるために「毎日」優しく混ぜてください。
その後、1ヶ月までは2日に1回、2ヶ月までは3日に1回と、成長に合わせて少しずつ見守るペースを変えていきます。
2ヶ月を過ぎれば、1週間に1回のペースで大丈夫。皆さんの「美味しくなれ」という想いが、味の決め手になります。
恐怖の「ガス抜き」大作戦: 発酵が進むと、微生物たちが元気に活動している証拠としてガスが発生し、ペットボトルがパンパンに膨らみます。
「放っておくと爆発する可能性がある」という注意点には、会場からも驚きの声が上がりました。
膨らみを感じたら、振った後の炭酸ジュースを空けるときのように、そぉーっと蓋を緩めてガスを逃がしてあげてください。
特に気温が上がる夏場は発酵の勢いが増すため、こまめなチェックが欠かせません。
じっくり熟成、風味を逃さないコツ: 環境にもよりますが、半年から1年経つと発酵も落ち着き、撹拌はほとんど不要になります。
この時期になったら、強く振りすぎないのがポイント。優しく扱うことで、醤油本来の芳醇な風味が守られます。

「手作りの醤油で、自分たちが育てた野菜を食べる」。そんな贅沢な未来を想像すると、毎日の撹拌作業も楽しくなってきますね。
このワークショップの本当のゴールは、1年後、あるいは2年後。
それぞれのご家庭で大切に育てられ、環境や愛情によって微妙に味が異なった醤油を持ち寄り、みんなで「味比べ会」をすることです。

「うちのは少し甘いね」「こっちはコクが強い!」そんな会話を交わしながら、自分たちだけの醤油で乾杯できる日を、今から心待ちにしています。
皆様、今日から始まる醤油との暮らしを、ぜひ楽しんでくださいね!