埼玉県草加市にある「ハラッパ団地」はその名の通り、敷地内に広々とした芝生の「ハラッパ」を有する、緑豊かな「リノベーション団地」です。
そんなハラッパ団地には、住まいの近くで家族以外ともちょうど良く付き合いができる施設として、敷地内の畑で野菜を育てる「ハタケ部」があります。
その活動を主導しているのが細越 雄太さん。
7月23日には、PARC自由学校が主催するオンライン講座「ポストコロナ時代のライフスタイル:都市は変われるか」のフィールドワークの場所にハラッパ団地が選ばれ、
【団地に畑があるということ】をテーマにワークショップを開催しました。その時の模様と、翌日に行われた「ハタケ部」の様子をお伝えします。
幅広い世代の方が集まる
当日は30代から70代まで幅広い世代の方15名が参加され、ハラッパ団地を訪れました。
2時間のプログラムではハタケ部の畑を視察したあと、ハラッパ団地内のコミニティースペースにて、座学と質問タイムを行いました。
畑を中心にした農や食の企画を通したコミュニティ形成の方法やメリットなどの説明を、参加者の方は熱心に聞いておられました。
「ちょうど良い距離感で付き合いができるこの環境は理想的だと思う」「共通体験を得るための一助としての畑という着眼点は面白い」など、
好意的な意見が多くあがっていました。
ハタケ部の活動報告
翌日には、月一で開催している「ハタケ部」の活動を行いました。
今年は梅雨明けが早かったのもあって、雨が少なく野菜の育ちもイマイチ。とは言え、雑草はすごい勢いで成長しており、
子どもたちに雑草のことを説明する良い機会になりました。
「草むしりするのは、こういった雑草だけ。僕たちが食べる野菜の栄養分を雑草が食べちゃうから、草むしりするよ」と説明し、皆で草むしり。
新たに参加者が加わってくださったこともあって、大人数での草むしりはすぐに終わりました。
生の体験を大切に
畑では4月に植えたバジルや大葉などの香草がちょうど収穫の頃合いを迎えており、
「無農薬だし、食べてみたい人で摘んで食べてみていいよ」と声を掛けると、子どもたちがおっかなびっくりチャレンジ。
顔をしかめながら「まずい」という子もいましたが、中々新鮮な体験ができたようです。
自然と触れ合い、のびのびと過ごせる空間がコンセプトの「ハラッパ団地」。
ちょうど良い距離感でさまざまな体験を共有できる環境が根付きつつあるようです。