埼玉県草加市にある「ハラッパ団地」は、「新しくて、あったかくて、どこか懐かしい」そんな場所を目指して生まれた「リノベーション団地」。
家族以外にも、地域の人とも思いやりのある関係を築き、家族のかたちが変わっても、ずっと見守り合えるような環境を目指しています。
そんな「ハラッパ団地」では、入居者だけでなく地域の方たちが自由に参加できるさまざまなイベントを定期的に開催してきました。
今回は、3月27日に畑で行われた「夏野菜を中心とした種まきと苗の植え付け」についてレポートします!
今回は、シシトウ、トマト、ナス、スイカ、イチゴ、じゃがいもの苗とカブ、大根、春菊の種まきをしました。
天候にも恵まれ、子どもも大人もみんなで協力しあって種まきは無事に完了。
参加した方からは「目の前で苗や種を植えるので、食育になっていると思います。
子どもたちは、お友達に会えるのを楽しみにしていますし、親同士もいろいろな相談ができるのが良いですね。」
「ハタケ部の活動で6〜7回目の参加になります。普段の生活で土に触ることがないので、今回もとっても面白かったです。」
「子ども達が3〜4歳になって、ようやく苗を植える楽しさが分かってきたようです。
同じ保育園のお友達はもちろん、近所の幼稚園など団地以外の方と交流が持てる貴重な場だと思います。」という感想を頂きました。
参加されたみなさんは、とても充実した時間を過ごせたようです。
3年前にハタケ部のコミュニティ運営を引き継いだ細越さんは
「今日植えた野菜は、水はけが良くなるように畑に『畝(うね)』を作っているので、基本的には、自然に任せていれば育っていきます。
ただし、長期間雨が降らなかった場合には、みなさんに水やりをお願いするかもしれません。」と仰っていました。
今後の予定としては、4月に雑草駆除に加えて、シソの植え付け、トマトやナス、ししとうなど自立できない野菜の成長をみながら支柱を立てていきます。
さらに6月には、ニンニクの収穫イベントと並行して、空いたスペースにサツマイモなど秋野菜の植え付けを企画しているそうです。
さらに、堀越さんは「畑を中心としたイベントを通じて、食育はもちろんですが、住民同士の交流を深めていきたいと考えています。
入居者のお子さんやご家族の新しい発見や経験のお手伝いができれば、こんなに嬉しいことはありません。
社会状況次第にはなりますが、収穫した野菜をみんなで食べるイベントができれば嬉しいです。」と今後の抱負を語りました。
今回のイベントに参加された方に、「今後、開催してほしいイベントはありますか?」とお伺いしました。
「イベントは何でも大歓迎ですが、子どもたちは、特に工作が大好きなので、そういったワークショップがあれば是非参加したいです。」
「入居者のなかには『ハタケ部』に参加していない方もいるので、そういった方も気軽に参加できるイベントがあると良いですね。」
「各家庭で使わなくなった子ども服や玩具、家電などを掲示板を使って、団地内で循環させられたら面白いのではないでしょうか。」
など次々と素敵な答えが返ってきました。
今日植えた苗や種がすくすくと育つように「ハラッパ団地」のコミュニティもしっかりと根をはり、大きく育まれているようです。