埼玉県草加市にある「ハラッパ団地」は、「新しくて、あったかくて、どこか懐かしい」そんな場所を目指して生まれた「リノベーション団地」です。
「ハラッパ団地」が提供するのは「リノベーション」「テクノロジー」「コミュニケーション」という3つの価値観を併せ持った新しい暮らし方。
今回は、入居中のAさんご家族が「ハラッパ団地」に決めた理由、「ハタケ部」の活動やイベントを通じた住民同士のコミュニケーションについてご紹介します。
ご家族(ご夫婦と2人のお子さん)は、知人の紹介で「ハラッパ団地」を知りました。
入居の決め手になったのは、敷地内に保育所をはじめ畑、広い中庭、ピザ窯、ドッグランなど
他のマンションにはない「子育てに充実した環境」。
1階住居にはそれぞれのお庭が併設されているので、コロナ禍の外出自粛中もご家族で楽しく過ごせているそうです。
また、奥さまは、都会にいながら土と触れ合える「ハタケ部」にも大きな魅力を感じています。
「スーパーで売られている野菜しか知らない子どもたちにとって、自分で苗や種を植えて水をやり、
育つのを見守り、収穫して食卓に並ぶまでの過程を経験することは新鮮だったようです。
以前よりも、野菜を食べてくれるようになりました」と嬉しそうにお話されていました。
草むしりや水やりなど畑仕事で育んだ良好な人間関係は、日々の生活の安心感にもつながっているそうです。
定期的に開催されるイベントを通じて、
団地の住民や地域の人たちと交流できるのも「ハラッパ団地」の大きな魅力のひとつ。
畑の収穫祭やみそ作りなどさまざまなイベントが行われてきました。
入居者を対象としたアンケートでは、
半数以上の方が「入居者同士のコミュニケーションを取りたい」と回答したそうです。
しかし、単身者からご夫婦、お子さんがいる家庭まで、
さまざまなライフスタイルの方が暮らしている「ハラッパ団地」。
「団地や保育園、ハタケ部で知り合う団地のみなさんや地域の方とは積極的に関わって行きたいです。
今後できたら良いなと思うのは、畑で採れた野菜の収穫祭から調理、
そして会食までを参加者全員で行うイベントです。
子どもたちの食育として、収穫した野菜をみんなで調理して食べることは
貴重な体験になると思います」と、ご主人は今後のハタケ部に期待することについてお話されました。
さまざまな体験を共有することで紡いできた「入居者同士の絆」があれば、
地震や台風など有事の時でも気軽に声を掛け合い、助け合えるのではないでしょうか。
「将来的にはイベントを通じて地域のスター、入居者のスターを発掘したい」と話すのは、
管理運営を担うアミックスの森永さん。
現段階では「ハラッパ団地」の入居者と地域をどのようにつなげていくかが課題となっています。
ご主人からの提案は、団地の中庭でマルシェを開き、
団地と地域を結びつけるプラットフォームとして活用すること。
「たとえば、畑で収穫した野菜の直売に加えて、入居者や地域の方によるハンドメイド作品の販売、
イラストが得意な人がいれば似顔絵コーナー、ギターが得意な人は弾き語りステージなど、
『何かをしたい人が自由に披露できる舞台』を創ることで、
ハラッパ団地がより素敵な場所になって行くのではないでしょうか」とお話されていました。
約2年にわたるコロナ禍の影響で、趣味や特技の成果を発表する機会が失われた方も多いのではないでしょうか。
定期的にマルシェを開催することで「来週はマルシェがあるから、
今のうちにハンドメイド作品を作ろう」「明日はギターを教えてもらおう」など
入居者の生活に鮮やかな彩りが増すことでしょう。
また、入居者だけでなく、敷地内の保育園やイベントを通じて知り合った仲間の輪が
マルシェで広まれば、団地と地域をつなぐ架け橋になるのではないでしょうか。