
10月のハラッパ団地は、どこか懐かしいような、甘く幸せな香りに包まれました。
今回のイベントは、奥深いスイーツの世界を一緒に探検する「ドキドキのモンブラン作り」!
ただレシピ通りに作るだけじゃなくて、「そもそもモンブランって何だろう?」っていう基本のキから学びました。
その美しい形がどうなっているのか、そしてどんな素材を使えばもっと美味しくなるのか、
まるでプロのパティシエみたいに、じっくりとクリエイティブに探求するお菓子作り体験になりました。

イベントは、まずモンブランの「なるほど!」が詰まったお勉強タイムから始まりました。
「白い山」という意味の名前の由来はもちろん、あの美しい形を作る秘密の設計図も大公開!マロンクリーム、クレームシャンティイ、センター、
そしてベースの4つの層が、それぞれどんな大切な役割を持っているのかを、まるで物語を聞くように解説しました。
参加者の皆さんは、この奥深い構造を知ることで、「モンブランって、ただ美味しいケーキなだけじゃないんだ!
緻密に計算され尽くしたデザートなんだ!」と、改めて知見を深めていました!

特に面白かったのは、各層の具体的な作り方を深く掘り下げた部分です。
カスタードクリームの裏技レシピ:実は、牛乳とカスタードパウダーを混ぜるだけで、ツヤがあって本格的なカスタードクリームが簡単に作れるんです!
配合の割合を変えるだけで、硬さを自由自在に調整できるという、知っておくと便利なプロの技をみんなで共有しました。
クレームシャンティイの失敗しない黄金比:生クリームを泡立てるコツをしっかり学びました。
ボウルの底に氷水を当てて冷やしながら、角がピンと立つまでしっかりと泡立てるのが大切!
モンブランの美しい山の形を崩さずに仕上げるため、きめ細かくて安定したクリームを目指しました。

そしていよいよ本番!今回は、参加者の方がそれぞれの「これが私の理想のモンブラン!」を追求できるよう、すべての材料を自由に選べる、まさに夢のカスタマイズ体験に!
ベース(土台)選び:土台には、サクサクのクラッカー、しっとりとしたクッキータルト、ふんわりジェノワーズ(スポンジ)の3種類を用意。
上に乗せるクリームとの食感バランスを、皆さん真剣に考えました。
センター(隠し味)選び:栗の渋皮煮の他、マロンと相性ぴったりのカシスなど、なんと9種類ものジャムをご用意!
味のアクセントになるセンターを「入れる?入れない?」「どれを選ぶ?」と、皆さん試行錯誤されていました。
マロンクリーム(主役)の試食:メインとなるマロンクリームは、「①栗から潰して作る(栗そのもののピュアな味)」
「②ペーストを練って作る(リッチなコクと滑らかさ)」「③ハタケ部サツマイモクリーム(ちょっぴり和風の優しい甘さ)」の3種類を事前に試作。
自分好みの主役を探しました。

特に主役のマロンクリーム作りは、一番の集中どころでした。
ここでは、生クリームの配合を変えて硬さの違うクリームを2種類試作し、その違いをしっかり体感。
「クリームが固すぎると絞り出すのが大変!」「逆に柔らかすぎると、せっかくの山の形が崩れちゃう!」という、絶妙な固さの奥深さを肌で感じることができました。
参加者の方々は、マロンペーストとバター、生クリームの目安となる配合比率を参考にしながら、自分だけのベストな食感と風味を求めて、真剣に調整されていました。

今回のイベントの一番の盛り上がりは、マロンクリームの「無限の可能性」を探る時間でした。
クリームの固さが、モンブラン全体の印象や、見た目の美しさを決めるカギになることを学んだ上で、今回は特別に個性豊かな3種類のクリームを試していただきました。
【クラシック】 栗そのものの味を楽しむクリーム:栗を丁寧に潰すところから始める、栗の風味を最大限に引き出した本格的な作り方です。
【時短&本格派】 コクと滑らかさを調整するクリーム:マロンペーストをベースに、バターや生クリームを混ぜて、リッチなコクと舌触りを調整しました。
(マロンペースト10に対してバター2、生クリームXという配合比率を目安に調整しました。)

【ハラッパ流】 優しい甘さのサツマイモクリーム:畑で採れたサツマイモをベースにした、このイベントならではのオリジナルクリームです。
マロンクリームとは一味違う、和風でねっとりとした食感と優しい甘さが特徴です。
さらに、クリームの硬さも2パターン作り分けました。
絞りやすさ、できあがりの山のシルエット、そして口の中で溶けるスピードの違いを徹底的に食べ比べ!
参加者の皆さんは、モンブランの印象をガラッと変えてしまうクリームの奥深さや繊細さにすっかり夢中になっていました。

今回のモンブラン作りは、オーブンを使わない工程が中心だったので、待っている時間がほとんどなく、クリームを組み立てるという一番楽しい作業に集中できました。
そのおかげで、お子さんたちも飽きることなく積極的に参加し、目を輝かせながら自分だけの「白い山」を作り上げていました。
特に印象的だったのは、「子どもたちよりも、実は親が夢中になっている!」という微笑ましい光景です。
繊細な絞り出しや、ジャムとクリームの味のバランス調整に真剣に取り組む大人の姿は、まさにお菓子作りの芸術家のようでした。
ご夫婦で参加された方も多く、仲良く協力し合いながら、理想のモンブランを追求する素敵な場面もたくさん見られました。

ちなみに、小さなお子さんの参加者からは、「こっそりクリームを舐めちゃった!」という、とっても可愛らしいエピソードも!
プロのレシピで作られた美味しいクリームは、お子さんにとっては我慢できないほどの誘惑だったようです。

参加者の方々全員が、モンブランの奥深い知識と、自分だけのスイーツを作り上げる楽しさを胸に持ち帰った、実りたっぷりのイベントとなりました!